ご質問、有難うございます。
>①感染症は、人の移動に関係のなくガウシアンカーブを描き、拡大・収束する(集団免疫が人口の数%の感染でも働く?)から、
>②単に対策時期が遅くて、手に負えないタイミングで対策を発動するから(時期を見誤る)、
感染症の流行は、人の間をウイルスが移動することによっておきます。
感染率は、
- 移動の容易さ(接触頻度)と、
- ウィルスの受け入れやすさ(ウィルスへの耐性)
で決まります。
病院等の院内感染は、介入により止められます。
ですから、①も②も正しくありません。
介入時期がいくら遅かろうと、介入により感染率が半分にできるなら、終息時間が半分に短くなります。
過去の事例は勉強せねばなりませんが、今回の騒動においては、
どの国の推移をみても、介入により「減った」という事例は見つかりません。
マクロレベルで、感染が抑制できた事例はゼロです。
つまり、院内感染が抑えられたことから
人の介入は、一つの建物内、一つの部屋内では効果があることは確実ですが、
ま国はおろか、県、市レベルでの、マクロの効果は皆無、と言えそうに思えます。
町内での効果もないかもしれません。
介入により
1.感染率が増えた&2.時間経過とともに感染率が増大した
が、私のシミュレーションで確認されました。
今後の感染学での最重要課題になると私は思いますが、これは、人は、物ではない。生物である。
しかも、あらゆる生物の中で、最も発達した免疫系を持つ生物であることに起因すると考えます。
感染率βへの、
- 人との接触頻度を減らす効果より、
- 免疫系を劣化させる効果が遥かに大きい、
と考えます。
免疫系への影響を如何に抑えて、人との接触頻度を下げるか、そもそも、接触頻度の効果がどれほどあるのか
今後の感染症対策は研究すべきだろうと考えます。
先のメールに書いたように、その議論を促す論文を書きたいと考えています。