学会誌早期採択論文公開コーナー

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学会誌早期採択論文

接触感染経路のリスク制御に向けた新型ウイルス除染機序の科学的基盤

●要旨

 本総説では新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックが進む2020年5月現在の状況を踏まえ,医薬品分野ではなく日用品分野による身の回りの環境表面のウイルス除染の検討を試みた。日用品分野がターゲットとするのは環境表面におけるウイルス除染による予防型リスクマネジメントである。感染経路対策のための科学的基盤として,本稿では(a) 3つの感染経路,(b) ウイルスの構造と不活性化機序,(c) ウイルスを不活性化する化合物,(d) ウイルス不活性化製品のための法規制の枠組み,をシステマティックレビューの手法で体系化した。

 

 

●目次

1. 緒言 / 2. 感染の各種経路とリスクマネジメント / 3. エンベロープウイルスの構造と不活性化機序 / 4. ウイルスの不活性化方法の網羅的レビュー / 4-1. 一般的な不活性化方法とその課題 / 4-2-1. ウイルス不活性化技術の調査指針 / 4-2-2. ウイルス不活性化技術の調査方法 / 5. コロナウイルス,インフルエンザウイルスい対して不活性化効果を有する化合物 / 5-1. アルコール類 / 5-2. 界面活性剤 / 5-2-1. 陽イオン性界面活性剤 / 5-2-2. 非イオン性界面活性剤 / 5-2-3. 陰イオン性界面活性剤 / 5-2-4. 両性界面活性剤 / 5-3. 有機酸 / 5-4. 次亜塩素酸ナトリウム / 5-5. 過酸化水素 / 5-6. アルデヒド類 / 5-7. ポピドンヨード / 5-8. カテキン類 / 5-9. ウイルス不活性化効果を示す除染用製品の現状 / 6. 抗ウイルス製品の国別法規制フレームワーク(日本, 米国FIFRA規制, EU-BPR規則) / 7. まとめと提言
 

●詳細

・題名(和文):接触感染経路のリスク制御に向けた新型ウイルス除染機序の科学的基盤
~コロナウイルス,インフルエンザウイルスを不活性化する化学物質群のシステマティックレビュー
・題名(英文):A Systematic Review of the Potential Disinfectants against Coronavirus toward Risk Mitigation Strategies for COVID-19 Contact Infection Route
・著者:横畑 綾治, 石田 悠記, 西尾 正也, 山本 哲司, 森 卓也, 鈴木 不律, 蓮見 基充, 岡野 哲也, 森本 拓也, 藤井健吉*(花王株式会社衛生科学研究センター, ほか)* 責任著者
・掲載:リスク学研究、2020年30巻1号、p.1-20
・受付日:2020/05/26
・受理日:2020/06/08 (accepted)
・速報日:2020/06/10 (Post-print PDF version)
・公開日:2020/06/-- (J-stage Version of Record)
・DOI:https://doi.org/10.11447/sraj.30.XXX(準備中)

 

※2020.7.10修正:雑誌名、原文差し替え、イメージ挿図


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