今大会のテーマ

予測困難な世界を拓くリスク学の可能性

Exploring the Potential of Risk Science in an Increasingly Unpredictable World

パンデミックは落ち着いてきたものの、AI技術の急速な発展や地政学的緊張の高まりなど、様々な課題は複雑に相互連関し、ますます予測困難な世界になっています。もともとリスク学はこうした事態にただ受け身をとるのではなく、自らの意思で積極的に乗りこなそうとする強い意志に基づいて発展してきたものです。そのためには、多様な学問分野をまたいで、理論と実践を結び付けながら進化していく必要があります。本学会特有の分野の多様性を生かし、個人から組織、社会全体に至るまで幅広い視点から、様々なリスクを議論できる場にしたいと思います。

第38回日本リスク学会年次大会 実行委員長
岸本 充生