日本リスク研究学会とは

我が国は、高度産業社会として、その産業経済の規模を拡大し、情報化社会へとその内容を大きく変化させてきました。これらの発展の原動力である科 学・技術はその革新的な効用と共に、技術の開発と運用に係わる様々な不確定性(リスク)が内包されているために、それらのリスクの適切な評価と管理に対し て広く科学者や市民の関心が高まってきました。

本学会の生みの親であるリスク分析学会(The Society for Risk Analysis)は、1980年に健康、安全、環境へのリスク問題を個別学問分野を越えて学際的な展望のもとで取り扱おうとする人々により設立されまし た。学会の活動はこれまでのところ米国を主として展開されてきましたが、1986年には、ヨーロッパの12ヶ国によってSRA-Europeが発足し、当 初の目的のひとつであるリスク研究の国際的な交流の基盤が整えられてきました。

我が国においても、防災、医療、公衆衛生、安全、公害、環境汚染などのリスク問題は、自然科学、医学、工学、社会科学等の個別分野ごとに研 究されてきましたが、高度 産業技術社会をむかえて、学際的でかつ国際的な視野をもったリスク分析とリスク管理の必要性が認識されてきました。

関連研究分野におけるリスク研究の相互理解と協力を促進すると共に、これまでの国際交流をさらに継続発展させ、国際的な連携を深めるために 本学会の設立を提案するものです。自然科学、工学、社会・人文科学等の専門分野を越えて多方面の研究者の皆様のご参加をお願い致します。(「日本リスク研究学会」設立趣意書 より)